【蒜山高原について】

大山国立公園(現在の大山隠岐国立公園)に属する蒜山高原一帯は、標高約400~600mの高冷地に位置します。

朝晩の寒暖の差は激しく、特に10月~11月にかけては、蒜山高原一体を包むほどの神秘的な雲海が現れます。

「アマテラスオオヒルメノカミ(豊受大神)」の神霊がこもると信じられてきたことから、「日留山」(日(霊)が留まりたる山)が地名の由来では?とも言われます。

【蒜山大根について】

太古の昔、蒜山高原は山に囲まれた湖(蒜山湖)でした。

現在の蒜山高原は、約35万年前から続いた大山等の噴火により、火山灰が降り積もって誕生しました。

蒜山高原特有の『黒ぼく』と言われる黒い土は、長い年月をかけて有機物と混ざりあい、火山灰性の腐植土です。

保水性と透水性を兼ね備え、きめが細かくて柔らかく、大根づくりには最適な土です。

大根づくりに重要な水はふんだんに谷間から湧き出、中蒜山の『塩釜の冷泉』は、1985年に日本名水百選にも選定されています。

蒜山大根は、冷涼な気候(昼夜の寒暖差)、土(黒ぼく)、水が育んだ『宝物』です。

近年は、旬にこだわった「ひるぜんこだわり大根」にも取り組んでいます。

野菜には、寒さが厳しくなると自分が凍らないように栄養分を糖に変える性質があります。

この性質を利用し、初霜が降りる11月上旬から根雪となる12月上旬までに収穫する「寒締め栽培」によって甘みを増した季節限定商品です。

【これまで・これから】

蒜山大根の漬物製造は、特産の蒜山大根のPRや大根価格の安定を目的として、当時の蒜山川上農協によって始められました。

平成7年にジェイエイまにわ蒜山農産有限会社が設立され、漬物製造事業を継承しています。

令和4年、つむぐ株式会社(当時:㈱岡山直売所ネットワーク)の参画を契機に漬物製造場の改修整備に取組み、より安全・衛生的な商品づくりにスタッフ一丸となって取り組んでいます。

代表取締役 川 原 道 正

法人の概要

会社名ジェイエイまにわ蒜山農産加工有限会社
代表者代表取締役   川 原 道 正
役員等の構成代表取締役   川 原 道 正  つむぐ株式会社
常務取締役   野 尻 英 晶  (一社)蒜山農業公社
取締役工場長  槙 本 郁 也  ジェイエイまにわ蒜山農産加工㈲
住 所岡山県真庭市蒜山上福田779番地の1
設 立平成12年4月6日
業 種漬物製造業
商 品ひるぜん漬(ゆず大根他)

加工場について

多くの消費者の方から評価をいただいている「蒜山大根」について、その価格の安定と、蒜山大根を用いた漬物製品の製造による高付加価値化を目的とし、昭和61年度、蒜山川上農業協同組合(当時)が事業主体となって国の農業構造改善事業の導入により、建設された特産加工品生産施設です。(施設名称:農産物処理加工施設、事業費:39,699千円)

これまで数多くの魅力ある漬物製品が開発され、岡山県内の百貨店や量販店で取り扱われるとともに、蒜山地域を訪れる観光客の方のお土産としても重宝されています。